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藤井郷子 ふじいさとこ



プロフィール




「藤井は最近出現したもっともエキサイティングなミュージシャンのひとりだ。」
ロバート・イアナポッロ、ケーデンス(アメリカ)

「予想不可能で、恐ろしく創造的な、妥協を知らない。
ジャズの将来に興味があるなら、藤井の音楽は絶対に聴いておくべきだ」
ダン・マクレナガン、オールアバウトジャズ(アメリカ)

「100年の歴史の中での100人の卒業生」
ニューイングランド音楽院の最も成功した卒業生リストより


藤井郷子は評論家や音楽ファンに今日最も独創的なジャズミュージシャンのひとりだと評価されている。たくさんのユニットでグローバルに活躍する彼女は、音 楽もその国際的な活動同様あらゆるジャンルに広がっている。ジャズ、現代音楽、ロック、ワールドミュージックや日本民謡等を革新的にブレンドし即座に彼女 の音楽だとわかるような独自の世界を創り出す。彼女の曲は、民謡のシンプルなメロディー、ジャズの洗練されたハーモニー、ロックの力強いリズム、交響曲の ような複雑なフォームを統合させる。時に突然の変化に満ちているが、その過激さは全体のコンセプトとして常に意味を持っている。インプロバイザーとしても 幅が広く、テクニシャンでもある。彼女のソロは、爆発的なフリージャズのエネルギーと繊細なメロディー、そして多彩な音色と質感が混合されている。 1996年以降リーダーとして50枚以上のCDをリリースする驚異的な能力を見せている。どのユニットのCDでも彼女は新しい事を試みる。

1958年10月9日、東京生まれ、幼稚園を中退したかわりに4才よりクラシックピアノを始める。クラシックピアノを宅孝二氏、作曲を南弘明氏、三枝成章 氏、指揮を金子登氏に師事。20歳で即興音楽への興味からジャズに転向。楽器という道具を介在しない、声を出す、物をたたいて音を出す(床、壁、手、、、 などなど)即興の音楽集団を結成。東京都内の公園、劇団の稽古場等で神出鬼没に演奏する。チリ紙交換、牛丼の吉野屋等でアルバイトをしながら、自己の音楽 表現について模索をする。
22才、それ以前よりその演奏、音楽を敬愛していた板橋文夫氏にジャズピアノを師事。再びピアノという楽器に戻る。東京でキャバレーのハウスピアニストと して演奏で仕事を始める。1985年から87年まで米国ボストンのバークリー音楽大学で、ハーブ・ポメロイやビル・ピアス等に師事、優等賞で卒業。卒業後 6年間、日本に戻り様々な場での演奏活動を行った後、再渡米。ボストンのニューイングランド音楽院に入学。ジョージ・ラッセル、セシル・マクビーや彼女の デビューCD Something About Water (Libra, 1996)で共演したポール・ブレイに師事。卒業後はニューヨークに転居し、音楽活動を開始。

以降、藤井はソロ、デュオからビッグバンドに至る数多くのバンドで活動。ベーシスト、マーク・ドレッサーとドラマー、ジム・ブラックとのニューヨークトリ オは7枚の評価の高いアルバムをリリース。3枚目のCD Toward ‘To West’はオールアバウトジャズ(アメリカ)でグレン・アスタリタに「彼女の今まで発表された作品の中で、もっとも重要であり、もっとも音楽的成果の大 きな作品」と評価される。「はっきりとしたソロに加え、しなやかな浮遊と妥協のない熟考。藤井は基本的なテーマとそれに逆流する要素をその音楽に注ぎ込 む」2004年、トリオはトランぺットの田村夏樹を加え、Satoko Fujii Fourを結成。大きな評価を受けたLive in Japan (2004)とWhen We Were There (2006)をリリース。

2001年に全く異質なバンド、田村夏樹、ベースの早川岳晴、ドラムの吉田達也とSatoko Fujii Quartetを結成、Vulcan (Libra Records)をリリース。Zephyros (Polystar,2004)やAngelona(Libra,2005)を含めリリースされた5枚のCDは熱狂的な支持を受ける。「原始的とも呼べる ほどの過激な感覚がそこにはある。」--ビル・ベネット、ジャズタイムス(アメリカ)

1996年と97年に藤井は二つのビッグバンドをそれぞれニューヨークと東京に結成する。それぞれのバンドが個性をアピールする2枚組CD Double Take (EWE, 2000)。「その表現の差異が素晴らしいと思った。」と藤井はjazzreview.comでのドン・ウイリアムソンのインタビューに答え、「私が共演 している東京のジャズミュージシャンは60年代のフリージャズの影響が大きく、エネルギッシュでアグレッシブな演奏をする。一方共演するニューヨークの ミュージシャンはジャズ以外にも現代音楽やワールドミュージック等の影響が大きく、そのエネルギーを東京のミュージシャンとは違う形で表現する。」 2006年にはニューヨーク、東京、名古屋、神戸4ビッグバンドの同時リリース。その時にリリースされたUndulationを含めニューヨークオーケス トラは7枚のCDをリリース。ダン・オウレッテはビルボード(アメリカ)で「9月12日にはジャズのCDが数多くリリースさ れるが、とりわけ注目すべきは、自由奔放な藤井郷子によるニューヨークオーケストラとの『Undulation』(NatSat)、東京オーケストラとの 『Live!!』(Libra)、名古屋オーケストラとの 『Maru』(Bakamo)、そして神戸オーケスト ラとの『Kobe Yee!!』(Crab Apple)という、前代未聞の4つの異なるオーケストラのCD同時発売である」と書き、マーク・ケナードはコーダ(カナダ)で「自ら率いる4つの異なる オーケスト ラによる4枚のアルバムの同時リリースによって、この日本人ピアニスト、作曲家は新世紀におけるビッグ・ バンドの方法論を新たに活性化させた――それと同時に、このスタイルの音楽の最前線に自らを押し出した。」と評価。
2006年には、それ以外にも田村との魅力的なデュオでIn Krakow, In Novemberを、パーカッションのジョン・ホーレンベックを加えた新しいトリオJunk BoxでFragmentをリリース。アコーディオンで参加している田村のバンドGato LibreではNomadも発表。 FIMAV (Victoriaville Festival, Canada)を含め北米ツアー、ドイツ、オーストリア、ポーランド、イタリア、スロベニア、クロアチア等でも演奏。

2007年には4枚のCD、Crossword Puzzle(オランダのアンジェロ・フェルプルーヘン、ミシャ・メンゲルベルク、田村との2ピアノ2トランペットのダブルデュオ)、ニューヨークタイム スでベン・ラトリフに「並外れてタイトでドラマチック」と評価されたMinamo(バイオリンのカーラ・キルステットとのライブ録音)、Bacchus (Satoko Fujii Quartet)、タイムアウトニューヨークでスティーブ・スミスに「藤井の愛好者のみならず、まだその音楽を知らない人にも聞かれるべき傑作」と言われ たFujin Raijin (Min-Yoh Ensemble)をリリース。

2008年には7枚のCDをリリース。Trace A River (Satoko Fujii Trio with Mark Dresser and Jim Black)はケーデンスが「妥協を知らない音楽、限界を知らない音楽、意味を持つ音楽」と評価。田村とホーレンベックとのトリオJunk Boxの2作目、Cloudy Then Sunny。All About Jazzでダン・マクレナガンが「ロックリフとビッグバンドブラスハーモニーの、拳を上げたホーンの喧噪とまるで熱狂的な宗教集団のような芝居じみたス キャットの予期せぬ情事」と表現した名古屋オーケストラのSanrei。田村とのデュオのChunはAll About Jazzでトロイ・コリンズが「今日の最も重要な作曲家のひとりの発展を続けるディスコグラフィーへの新たな輝かしい記録」と評価。Summer Suite(Satoko Fujii Orchestra NY)、田村、是安則克(ベース)堀越彰(ドラムス)との新ユニットSatoko Fujii ma-doでのHeat Wave。また、Gato LibreではKuroをリリース。2008年には各地のフェスティバル(モントリオール、バンクーバー、グエルフ、グラスゴー、エンジェル・シティー、 エアーショット、東京ジャズ)等でも演奏。

2009年には、ダウンビートで4つ星をとったマイラ・メルフォードとのぴあの2台のメイベックホールでのライブCD Under the Water、Village Voiceの評論家選でトップ新譜に選ばれたカーラ・キルステットとのデュオCD Kuroi Kawa – Black Riverをリリース。ma-doでノースシージャズフェスティバル、リュブリャナジャズフェスティバルを含め、ベルギー、ドイツ、イギリス、オーストリ ア、フランスで演奏。Satoko Fujii Fourではエンジェル・シティージャズフェスティバルで演奏。
Larry Ochs Sax and Drum Coreで北米ツアー、欧州ツアー、CD"Stone Shift"もリリース。加え、レイモンド・マクドナルド等とのCD“Cities”もリリース。また、El Intrusoの第3回年間音楽家賞ではピアニスト部門ではマリリン・クリスペルと並んで第1位に、ベストライブ部門では第4位に選ばれる。

2010年、現在までにモスクワ、ドイツ、フランス、イギリスで演奏し、4枚のCD、Desert Ship(satoko Fujii ma-do)、Zakopane(Satoko Fujii Orchestra Tokyo)、 Cut the Rope(田村との新ユニットFirst Meeting)、Shiro(Gato Libre)をリリース。El Intrusoの第4回年間音楽家賞ではピアニスト部門では第2位に、ベストライブ部門では第4位に選ばれる。ジム・オルークプロデュースのCD All Kinds of People Love Burt Bacharachでは3曲で参加。カーラ・キルステットやマイラ・メルフォードとの演奏や、First Meetingでのヨーロッパツアーも予定されている。2011年1月のMontalvo Arts Centerのレジデントアーティストにも選出。

藤井はこの15年で多くのユニットを作り、その演奏の可能性をさらに押し広げている。「今まで誰も聴いた事のないような音楽を創る」創作活動を続けてい る。

5/16/10



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